グラス一杯、なにかを

とりあえず書き置く癖からつけようぜ

誕生日はB’zのホットパンツ探して過ごした

32歳の誕生日は、某宅にてYouTubeでB’zのホットパンツ姿の動画を探しながら迎えた。 マジやで。 いやはや先日、友人とハッピーアワーのワインボトル1000円キャンペーンでノリノリになってしまい、その勢いでカラオケに行った。 最初は二人で飲んでいたけれ…

松永天馬殺人事件 20190209神戸元町

あの事件は何せ「映画」なので、上映できる場所さえあればどこでだって繰り返し発生してしまう。松永天馬は東京・大阪・京都…日本のあちこちで映画の中で何度も殺された。その都度、観客の心中に何かが起きたり、起きなかったり。 一つ言えることは、どこで…

松永天馬殺人事件 20190119京都出町座

映画なんだから、結末は何度見たって一緒のはずだ。撮られた映画は、フィルムに焼き付けられ、再生されるシーンとされないシーンとが切ったり貼ったりで再構成されを経て、未来に書き換え更新される可能性を奪われた、ひとつの完成系の過去になる。完成され…

松永天馬殺人事件 20190104 大阪

帰省先での滞在を一日早く切り上げて、伊丹空港へ降り立つ。一日早く実家を出た理由は、当然実家の面々には言えなかった。観たい映画があって、その関連のイベントがあるとだけ説明した。 梅田を歩いていて偶然職場の同期とすれ違う。横断歩道で手を振り行き…

孤独を殺さないでくれ

誰にも理解されない、なんて拗ねたことは言わない。誰にも理解されないし、理解される必要のない幸せがある。 その幸せは、内にある。誰かの容易い共感も同感も決して許さないほどの、自分一人の感性の内々の奥にある。 自分の殻、と世間一般的には破った方…

退屈な大人の遅すぎるノスタルジー、こんなことを言い始めたらとうとうBBAだ

理屈抜きに何かを感じる、ということが年々難しくなっていく。 理屈抜きに聴いた音楽や観た芸術作品に泣きたくなったり、理屈抜きに歌を歌おうと試みてみたり、理屈抜きに小説を書きたいという衝動に駆られたり、理屈抜きにその場を楽しむことが難しくなって…

美術館で少しばかりくらくらしてしまうときの話

美術館に一歩足を踏み入れる。著名な建築家が丹念に柱や壁や床やのすがたかたちを計算して組み上げて、人間が人の手で作り上げた作品たちが、観られるための場を用意する静かな箱。今日は19世紀末ウィーンのグラフィック・デザインの特別展をやっていた。小…

恋が言葉を殺すなら

誰かに強く惹かれてしまうということは 誰かによって、他人によって、 自分の存在そのものが安らかでいられる可能性を見出すことだ。 私の常の日々は、絶えず揺るがされる自分の存在そのものへの安心を、内向きに折り合いの付けてやってのけるうちにすぎてい…

男女共生の労働環境はまだまだ過渡期なのだと思う

家庭を作れるか作れないかという観点から、人間ひとりひとりの生産性について問われわれたり 大学入試の現場における男女の評価の差について議論が巻き起こったり 男と女が平等にやっていく方法についてはまだまだ手探りの部分が多い。 かくいう私は業種柄、…

作品との出会いそのものの幸福について

遥か昔、私が大学生だった頃、とある有名出版社の面接だった。 あれは一体なんの質問であっただろう。 本の何に価値があるかだっけな、それとも何故出版の仕事がしたいのかだっけな、 質問は覚えていないけれど、自分の答えたことはうっすら覚えている。 私…

20180910 南国の幻想 キノコホテルVS松永天馬 G-shelter

勤め人に与えられた3日間の夏季休暇というグレート・エスケープに、南国の澄んだ海と空の青を塗り敷いて、そこに松永天馬を浮かべてみたかったのだ。 そんなどうしようもない大人の痛々しい夏休みは、美栄橋ONのアコースティックワンマンに引き続き、那覇の…

20180909 松永天馬アコースティックワンマン「OKINAWA LOVE HARASSMENT」

好きな音楽を聴きながら、酒を飲んで街を見下ろし夜に腰掛ける時間は幸福だ。 小洒落たカフェバーで座ってダラダラ飲みながら聴く音楽はサイコーよねということです。この晩は沖縄の美栄橋ONというミュージック・バーで、松永天馬のアコースティック・ワンマ…

休日に愚痴をそれでいてお茶を

たとえば羨んだってどうしようもないのに羨んでしまう他人の幸福だとか 他人様との折り合いにおいては不利でしかない汚い気持ちが 何かの拍子にグツグツと熱を得て煮えて来るときがある。 でもまあ、永久保証の幸福なんて誰のところにもないから大丈夫、と …

180825 「バウハウスへの応答」京都国立近代美術館

バウハウスへの応答 | 京都国立近代美術館 デザインは、何より人間のためにある。人間が、かつて神様の物語や自然の及ばない広大さを畏怖して暮らしてきたことに比べれば、実に。 芸術はかつて神様の世界の道理を語るためや、自然の万物事象を描き写すために…

美しい海岸を見た話

職場の面々と一泊二日で鳥取方面へ行ってきた。 私も大人になったものだ。元来社会不適合な性分ながら、運よく今の職場に拾ってもらったおかげで、私は「ちゃんとしたところに勤めている正規雇用の社会人」「安定収入」という現代日本における生存のためのス…

20180811松永天馬「PLAY MATE」@六本木CLUB EDGE

遊ぶことは、「PLAY」 祈ることは、「PRAY」 音楽を演奏することも「PLAY」 * アソボウヨ、と誘われて六本木。 8月の東京は、例年にない高温を記録し続ける夏空の容赦ない熱気をいっぱいに含んで、ずぶずぶになった湿気が満ち満ちていた。じっとりとした多…

変わらないことは幸せなのか

田舎のジュブナイルのそよぎの中でする約束が いつまでも変わらないあなたでいてね、ならば 都会のめまぐるしく廻ってやまない針の刻みの上でする約束は これからも二人で成長していこうね、変わっていこうね、なのだ お互いのことなんんて何一つ信じていな…

ノスタルジック地方赴任

仕事のためだけに移り住んだ小さな町で、 仕事のためだけに建てられた鉄筋コンクリートのかたまりの中に、 仕事の人間だけで十数戸の小部屋の一角に自分の寝ぐらを置く。 かなわん。 オフィスから徒歩5分の場所に建てられた社宅は、働くためだけにとても利便…

知っているようで全然よそ者の町の路地で飲んだ時のこと

この春東京に転勤した友人が、この週末に京都に用事があるというので、 いつも一緒に遊んでいた数名で京都に集まることにした。 暑いときはいたく暑く、寒い時はえらく寒い京都は、連日ニュースになるこの2018年の酷暑のもたらす熱風を、不快極まりなく…

恋愛展開拒否シンドローム

転勤し、職場から近い社宅をあてがわれたので、 ちょうどNHKの朝ドラを見終えた頃に家を出ると丁度いい出勤時刻になる。 というわけで、「半分、青い」も何となくて見ているのだが、 このドラマ、観たいシーズンと観たくないシーズンに分かれる。 オフィス・…

アウトドア短パンは最高の部屋着〜patagonia バギーズショーツ〜

四月に転勤したのだが、転勤先の事務所はスポーツや野外活動が好きな人が多い。 インドアな私も「新しい職場の和」を重視した結果、否応なしに燦々とした太陽と、陽射しを受けて照り返す大地の合間を己の身を翻して躍動するタイプの日陰者には眩しすぎるアク…

文系学部から社会、学問と社会とのブリッジ

転勤がほぼ決まり、荷造りに向けて本棚の本を整理する。学生時代にゼミのテキストや資料として使っていた筑摩の文庫や岩波の文庫にはシャープペンシルで書き込んだアンダーラインや付箋がチラチラと覗いている。大学を卒業してもう8年ほどになる。職を転々…

20180114 松永天馬 「PORNOGRARHER」

「PORNOGRAPHER」2018.01.14 六本木edge アーバンギャルドにおける松永天馬は、少女を描きながらもけして少女を代弁しているわけではない、少女を写実しようとしているわけではない。少女というモチーフを通してもっと向こうにある今をー現代(いま)を、今…

短期育成型の時代

「最近の若手は頼りない」という嘆息交じりのやりとりが飛び交う一方で、 「最近の若手は若手でいられる期間が短いし、若手のうちに経験できるポストもないままに責任のある仕事につかないといけなくなって、大変だ」と慮ってくれる声もまた混じり合い、私た…

グレーゾーンのつらみ

貧乏というわけではなく、人並みの暮らしはしてたんだけど、どこか余裕のなかった家。虐待なんてことは天地がひっくり返ってもなくて、親も子も一生懸命だったんだけど、どうも子が正しい自己肯定感を育めずに生きづらさを抱えてしまった環境。知能も問題な…

満たされている故に欲が腐る

この一年で非常に性格が悪くなった。常にフラストレーションのガスが充填していて、些細なことでバチンと火花が上がり、機嫌を損ねる状態だ。自分で自分がいつも情けない。 ガスの発生源は、生活が落ち着いて出てきた余裕と、今の部署の仕事だ。 いやはや、…

序:趣味は自分

なぜ自分はこんな人間なのか?どうすればもっとまともに生きられるのか? そんなことばかりを考えているうちに、週休二日制オフィスワーカーに与えられた貴重な2日の休みはあれよあれよと過ぎてゆき、住んでいる社宅の窓から差し込む日差しは夕暮れの色を帯…