休日に愚痴をそれでいてお茶を
たとえば羨んだってどうしようもないのに羨んでしまう他人の幸福だとか
他人様との折り合いにおいては不利でしかない汚い気持ちが
何かの拍子にグツグツと熱を得て煮えて来るときがある。
でもまあ、永久保証の幸福なんて誰のところにもないから大丈夫、と
元町の香港カフェで買った中国茶をひとくち啜る。
幸せな気分と不幸せな気分とを遣り繰りしながら、なんだかんだで何とかやっていくのだろう。
ティーポットの中で中国茶の黄色と桃の花が揺蕩う。
お茶と一緒に買った茶梅も全部食べてしまおう。
不機嫌は残念ながらその程度のことで消えてしまいはしないけれど、花の咲く中国茶の良い香りと茶梅のやさしい甘さとを愉しんでしまうことは妨げない。
差し湯を沸かしに行こう。